企業情報を扱う複数の調査会社が香港から撤退し、現地職員を別の地域へ異動させている。香港でのビジネスが減少し、中国政府当局が企業情報の収集に関して取り締まりを強化する中、外国企業の間で懸念が広まっている新たな兆候となる。事情に詳しい関係者らによれば、企業情報などを扱う米国の調査会社3社と英国の1社は、今年に入り現地から撤退したか事業を縮小した。これら企業の中にはナルデロやリスク・アドバイザリー・グループが含まれており、各社はいずれも10年以上前に香港に拠点を設けていたという。ナルデロは香港事業を完全には閉鎖しないものの、職員を別の場所に異動すると述べた。リスク・アドバイザリー・グループからは今のところコメントは得られていない。