当然ながら、会話のポイントを即座に共有することで重宝されます。議事録を共有することで周囲から評価されるのも大きなメリットです。ポイントとしては、「要点を掴むこと」です。つまり、発言者がいっていることの目的がなんなのかを探りにいきます。
「~してください」という「依頼」なのか、「~ですか?」という「質問」なのか、それとも「提案」や「共有」、ただの「意見表明」かもしれません。いずれにしても会議中に発言をしているということは、必ず目的があります。それを先に掴むことで、頭の整理ができやすくなります。
まずはその「目的」を理解した上で、内容を確認します。たとえば「依頼」であることを掴んだあとに、「現場の情報がほしい」という内容だとわかった場合、議事録には「Xさんより、現場の情報共有を依頼」や「現場の情報の展開を依頼(Xさん)」などと記載すればOKということです。
最初の質問にもあったように、本来は参加者それぞれがきちんと把握しておくべきですが、実際は忘れてしまう人もいますし、ポイントがずれてしまうこともあります。議事録で内容を共有することには意味があるのです。
また、いまは金融機関に在籍しているのですが、株主に対してコミットしている委員会などの会議体では、記録を残すことが義務になっています。その意味でも議事録は身近ですし、重要性も感じています。議事録は若手の雑用ではありません。依頼されていなくても作るのがおすすめ。自分の思考の整理やスキルアップにつながりますし、素早くて的確な議事録が評判になって重要な会議に呼ばれるきっかけになるかもしれません。