ずっとグルグル考え続けてしまう、ストレスがたまりがちな人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。著者は著書累計55万部を突破している人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏。最新作の本書では、心理学的なアプローチによって、不安や不満などの不快な感情を消し、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。無意識に働きかける「暗示」を唱えることで、眠れるようになるだけでなく、ストレスを根本から消してくれる「不思議な催眠効果」がある1冊だ。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して紹介する。
「あれもダメ、これもダメ」と否定するのをやめよう
ずっと考えているのに、いいアイデアがなかなか出ない……。
何か思いついたことがあっても、「あれもダメ、これもダメ」と吟味して否定してしまうと、ますますアイデアが出にくくなります。
アイデアの出し方はいろいろありますが、私がとくに好きなのは、「ブレインストーミング」です。
これは、浮かんでくるアイデアをいちいち否定せず、次から次へと書き出していく方法です。
たとえば、「ぐっすり眠るにはどんな方法があるか?」と考えてみます。
頭の中に浮かんだことを、「それは無理でしょ!」とすぐに否定しないで、とにかくノートに書き出してみます。
「たくさん食べる」「瞑想をする」「決められた時間に布団に入る」「朝、早めに起きて日光を浴びる」「寝る前にストレッチをする」……どんどん書き出していきます。
すると、ネタがすっかりなくなったときに、突然すごいアイデアが浮かんでくるのです。
否定をやめると、「無意識」からアイデアが飛びこんでくる
この現象はとてもおもしろい。
「このアイデアはよくて、あのアイデアはダメだ」と判断しているのが意識なのですが、「吟味しない」でアイデアを出していると、意識が働きにくくなって、無意識の力が引き出されていきます。
自分で限界までアイデアを出したときに、無意識が「こんなのはどう?」と素晴らしいアイデアを出してくれる。意識で考えたものではなく、無意識が出してくれたアイデアだけが輝いて見えるからおもしろいのです。
ブレインストーミングはひとりでもできますが、複数の人と一緒に行うとさらに効率よく素晴らしいアイデアが出てきます。
そして、このブレインストーミングと同じ効果があるのが、実は「よく眠ること」なんです。
いいアイデアがほしいときは、「お題」を頭に入れて眠る
私は「何かいい片付けのアイデアがないかな」と考え始めたら、「無意識さんに任せちゃおう!」と思って、自分で考えるのをやめます。
夜にぐっすり眠り、朝起きてしばらくすると「あ! いいアイデアがひらめいた!」となるのは、寝ている間に無意識が無限の力を使ってアイデアを授けてくれたから。
最初のうちは、目が覚めたときに「たいした夢を見なかったし、起きたときも何もひらめいていないぞ!」と思っていました。
でも、しばらくすると、素晴らしいアイデアが次々とひらめいてきます。
そのアイデアはブレインストーミングしたときのように、他のアイデアとちがってキラキラとしているから、無意識が教えてくれたものだとわかります。
いいアイデアがほしいときは、お題を頭に入れて眠ってみる。
すると無限の力を秘めた無意識が働き、素敵なアイデアを授けてくれるようになるのです。
(*本稿は『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』より一部抜粋、再編集したものです)
♦︎『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』では、読むだけですぐに眠れる暗示やメソッド、不安やストレスを消す方法を紹介しています。