米ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)は、イスラエル・ハマス紛争への対応で不快な真実を見せつけている。それは現実には二つの異なるツイッターが存在することだ。一つはイーロン・マスク氏が所有するもの、もう一つはリンダ・ヤッカリーノ最高経営責任者(CEO)がその存在を世界に確信させようとしているツイッターだ。マスク氏側のツイッターは言論の自由を擁護し、偽動画の拡散や他の問題のある投稿について、あまり気にせずに行動している。マスク氏は、違法でない限り問題はないとしている。もう一つのツイッターでは、ヤッカリーノ氏が、このソーシャルメディア・プラットフォームがサイト上に表示する内容を真剣に管理していると広告主たちに見せるため、マスク氏が至る所でトラブルの種をまくたびにそれを収拾しようと試みている。先週は欧州の規制当局もその対象に加わった。