米アマゾン・ドット・コムは、人工知能(AI)を巡る巨大テック企業間の競争で、まだ明確な勝ち組ではないかもしれない。だが、まだ負け組に入っているわけでもない。アマゾンが26日発表した7-9月期(第3四半期)決算は、その点に関してまちまちの現状を示すものになったようだ。総売上高は前年同期比13%増の1431億ドル(約21兆4000億円)で、市場予想の11%増を上回った。また営業利益は急増し、過去最高の112億ドルに達した(前年同期は25億ドル)。市場予想を50%近く上回る水準だ。営業利益を支えたのは、どちらも一般的な小売り販売に比べ利益率の高い広告とサードパーティー販売業者向けサービスの急成長だ。