イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの大規模な空爆作戦が始まって3週間が過ぎる中、イスラム組織ハマスが運営するガザ保健当局が発表した統計にバイデン米大統領が疑問を呈したことで、パレスチナ人犠牲者の正確な規模が新たな論争の的となっている。ガザ保健省は28日、死者数は7703人を超え、うち女性1863人、子ども3195人と発表した。国連は過去のガザ紛争における死者数を検証して記録してきたが、今回はあまりにも規模が大きいためそれができないとしている。しかし一部の国連職員は、保健省の集計にはがれきの下に埋まっている人が含まれていないため、実際の死傷者数はもっと多い可能性が高いと話す。210万人が住むガザ地区から発信される膨大な動画や写真から、10月7日のハマスによる攻撃を受けて開始されたイスラエルの空爆作戦がパレスチナの民間人に甚大な犠牲をもたらしたことは間違いない。
ガザ死者数、論争の的に 疑う米国 信じる国連
米国とイスラエルはハマスは死者数を過大に発表していると主張するが、国連は実際の死者数はもっと多い可能性があるとみている
有料会員限定
あなたにおすすめ