米企業の利益減少傾向は終わろうとしている。しかし、株式市場の惨状を見ると、そのようには見えない。  第3四半期の決算発表シーズンは、前半がほぼ終了した。発表済みの決算とアナリストのコンセンサス予想からファクトセットが算出した結果によると、このままの流れでいけば、S&P500種指数構成企業の利益は前年同期比で2.7%増となる見込みだ。予想通りになれば、企業利益は4四半期ぶりの増加を記録することになる。  しかし、予想を上回る決算内容が株価上昇につながった企業はほとんどない。