米企業の利益減少傾向は終わろうとしている。しかし、株式市場の惨状を見ると、そのようには見えない。第3四半期の決算発表シーズンは、前半がほぼ終了した。発表済みの決算とアナリストのコンセンサス予想からファクトセットが算出した結果によると、このままの流れでいけば、S&P500種指数構成企業の利益は前年同期比で2.7%増となる見込みだ。予想通りになれば、企業利益は4四半期ぶりの増加を記録することになる。しかし、予想を上回る決算内容が株価上昇につながった企業はほとんどない。S&P500種指数構成企業で、予想外の好決算を発表した企業の株価は、決算発表の2日前から同2日後までの間に、平均1%下落した。ファクトセットのデータで過去5年間の状況を見ると、こうした企業の株価は同じ期間内に平均で0.9%上昇していた。
米企業決算、業績好調でも投資家は振り向かず
予想上回る利益でも株価は下落
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