中国当局が台湾の電子機器受託製造大手、鴻海精密工業(フォックスコン)の子会社に対し想定外の調査を開始したことには、何らかのメッセージが示唆されているのかもしれない。同社は米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のサプライチェーン(供給網)で重要な位置を占めている。その意図が何であれ、アップルやサプライヤーが受け取ったメッセージは、中国にとって益よりも害をもたらす可能性がある。中国は先週、鴻海の子会社に対し税務・土地使用に関する調査を開始したことを確認した。鴻海は電子機器受託製造の世界最大手で、中国政府と長年友好的な関係を維持し、同国最大規模の従業員を抱えているため、これは予想外だった。
中国のアップル・サプライヤー締め付け、裏目に
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