米実業家イーロン・マスク氏が1年前にツイッター(現X)を買収した際、このソーシャルメディア・プラットフォームを「万能アプリ」に変身させ、経営難の続く同社が2006年の創業以来成し遂げたことをはるかに超えてみせると約束した。それから1年たった今、マスク氏の壮大なビジョンの多くはまだ実現していない。サードパーティーデータ(第三者が提供するデータ)によると、同社は新規ユーザーの獲得など多くの指標で苦戦を強いられている。広告収入が激減した同社はこの事業の立て直しを図るとともに、マスク氏がコンテンツモデレーション(不適切な投稿の監視・削除)の規則を緩和した後のさまざまな課題に取り組んでいる。マスク氏は同社が描く軌道を擁護し、最近の投稿でXは「急成長している」と述べた。