「日本語で考えて」いるから話せない

 結構努力して英語を勉強しているのに、いつまでたっても英会話は上達しない――そういう人に共通する、頭の中はこうだろう。

1.概念化:言いたいことが思い浮かぶ
2.形式化:言いたいことを日本語で考え、日本語の単語や文にする。考えた日本語を英語に訳す
3.調音化:英語を発話

 これでは当然ながら時間がかかりすぎてスムーズな会話にならない。さらに、日本語の語彙のほうが英語よりはるかに多いので、考えた日本語に該当する英単語や表現の手持ちもなく困ってしまう。

 英語習得の一つのステップとして、「言いたい内容を現在の英語力でも伝えられるような単純な日本語に言い換えてから英語にする」というのは、一つの有効な訓練方法ではあるが、これをやり続けていればビギナーのまま。できるだけ早急に日本語を排除しないと、「日本語で考える」悪癖から抜け出せなくなる。

 これの最大の問題は、言いたいことを思いついた直後に、とりあえずポーズを取る悪い習慣が付いてしまうことだ(ポーズの間に頭が真っ白になってしまうのも含む)。では、どうしたら「イメージ直結」、概念化~調音化まで日本語を介せずに瞬時に行えるようになるのだろうか?

 記事の後編では、そのための訓練法をたっぷり紹介する。

>>後編『「英語で考えない」が正解!誰でも英語がスラスラ出てくるようになる真の勉強法を伝授』に続く

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