米国の保守派は過去数十年にわたり、連邦政府を根本的に作り変えようと試みてきたが、おおむね失敗してきた。ドナルド・トランプ氏がホワイトハウスを奪還すれば、保守派は成功するかもしれない。トランプ前大統領は選挙演説や声明の中で、連邦政府の主要機関の独立性を排除し、公務員の保護を縮小し、米国で生まれた数万人の市民権を申請する権利を剝奪し、歳出に関する権限の一部を議会から奪い取ると約束している。これらの措置を含むトランプ氏の提案がもし実施されれば、現代で最も抜本的な政府改革になると法学者は指摘する。トランプ氏の政策課題は、著名な保守派グループの長年の優先事項を反映している。そうしたグループは政府機関の隅々まで見直そうと水面下で動いてきた。保守派の指導者たちによれば、目標は政府の規模を縮小することだけでなく、官僚の中で大統領の政策課題に反対すると思われる勢力を一掃することだという。