米石油メジャーのエクソンモービルとシェブロンは地中から炭化水素を絞り出すのが得意だが、投資家からの評価を高めることには苦労している。両社は魅力的であろうと懸命に努力してきた。まず、継続的に支出規律を示し、手厚い株主還元をしてきた。直近では、両社とも手頃な価格での大型買収を発表した。エクソンは、米シェール大手パイオニア・ナチュラル・リソーシズの30日出来高加重平均価格(10月5日現在)に9%の上乗せ価格を支払い、パーミアン盆地で最も優良な鉱区を取得した。一方シェブロンは、同業の米ヘスの20日平均価格(10月20日現在)に10.3%の上乗せ価格を支払い、貴重な南米ガイアナでの権益を拡大した。2社はこれらの買収により、2030年代半ばまでに主要石油会社7社の合計フリーキャッシュフローの半分以上を生み出す、と調査会社ウッド・マッケンジーは推定している(同社の石油価格基本シナリオによる)。
エクソンとシェブロンの買収、投資家が冷淡な訳
予想を下回る業績と最近の買収を巡る疑念が株価の重荷に
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