ジャニーズ問題でも起きた被害者への誹謗中傷、「SNS匿名率75%」の日本の不条理「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の代表として活動している平本淳也(左から2人目)さんが、SNSで誹謗中傷を受け名誉を毀損されたとして、10月10日に神奈川県警に告訴状を提出し、受理された(会見する同会の大島幸広さん、石丸志門副代表、平本淳也代表、中村一也さん=9月7日午後、東京都千代田区)  Photo:SANKEI

ジャニーズ性加害問題
被害者への誹謗中傷はなぜ起きる

「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の代表として活動している平本淳也さんが、SNSで誹謗中傷を受け名誉を毀損されたとして、10月10日に神奈川県警に告訴状を提出し、受理されたそうだ。

 11月に入っても会の他のメンバーが警察に被害届けをだす動きが続いている。

 平本さんに対する誹謗中傷は数万件に上り、彼の人格自体を全面否定するような内容の文言が、SNSに書き込まれていたという。

 数万件という件数にも驚くが、平本さんは、「ひどい書き込みを信じてしまう人もいて、生活が脅かされる事態になっている」「恐怖を感じながら不安な中での生活が続いている。精神安定剤や睡眠薬を服用する現状がある」と語っている。

 2020年にもテレビ番組の言動で誹謗中傷を受け木村花さんが自死に追い込まれた「テラスハウス事件」があり、インターネットでの匿名の誹謗中傷が止まらない。

 日本では、自分が直接危害を加えられたわけでもないのに、SNSでの誹謗中傷の書き込みを熱心にする人がかなりいるらしい。いったいなぜなのか?