売り上げは前年比で245%の伸び率

坂上 課金の単位と、ユーザーあたりの課金額はどのくらいですか?

 ゲームシステム上、ショップでは数百円単位で「自分が欲しいカードを代理人に頼む」という仕組みになっています。100円代理人だと選手(カード)を2人紹介してくれて、200円代理人だと3人、300円代理人だと4人。代理人のランクが上になるほど高クオリティのカードが出やすくなります。
 本当に欲しい選手が出るまで課金する人もいれば、出たカードで自分のチームを作る人もいます。業界ではARPPU(Average Revenue Per Payed Use=有料ユーザー1人あたりの平均月間売上高)という指標があるのですが、弊社の場合は5000円くらいですね。

坂上 ユーザーあたりの課金単価が5000円として、有料ユーザーの数を掛けると売上額はどのくらいになりますか?

 だいたい4000円から6000円の月間利用額で、8万から10万人くらいが課金ユーザーです。年間ですと約50億円弱の売上になります。

坂上 売上で考えますと、御社は非常に高い成長とお聞きしていますが、金額的にどのくらい伸びていますか?

 前々期が売上で約20億円、対して前期が49億円です。

坂上 245%の伸び率ですね。営業利益のほうはいかがでしたか?

 前々期が約5億円、それに対して前期が11億円。率としては216%ですね。

坂上 すばらしい業績ですね。売上高利益率についても20%近い数字が出ています。この伸びた理由はどこだとお考えですか?

 ソーシャルゲーム市場全体が伸びていたという背景があった中で、戦略的にとった「スポーツにフォーカスする」ことが理由だと思います。これによって効果的にユーザーを獲得して、もともと自信があった高クオリティのゲームで遊んで頂き、課金してくださるユーザーをうまく取り込めました。