「ニッチトップ=小さくてもNo.1」の会社をご紹介する新連載。第3回目は、モバイルオンラインプロ野球ゲームの「モバプロ」など、スポーツ系ソーシャルゲームユーザー数280万人とNo.1を誇る株式会社モブキャスト。世界70億人を結んで遊べるエンターテイメントサービスをやりたいという藪考樹社長に、No.1の秘訣を聞いた。

【会社概要】
株式会社モブキャスト
◎この会社のここがNo.1:スポーツソーシャルゲームでNo.1
◎事業内容:モバイルエンターテインメントプラットフォーム「mobcast」の運営
◎設立:2004年3月
◎業績等:売上高49億円、経常利益11億円、経常利益率22.7%、自己資本比率62.4%、従業員77名
◎本社:東京都港区六本木6丁目8番10号 STEP六本木4F
◎ホームページ:http://mobcast.co.jp/
藪考樹(やぶ・こうき)
株式会社モブキャスト代表取締役
1970年生まれ。東京都出身。数社で営業経験を積んだ後、株式会社ベルパーク常務取締役営業本部長を経て、株式会社モブキャスト設立。2012年東証マザーズ市場に上場。「エンターテインメント コンテンツを通して世界中の人々の毎日をちょっぴり楽しくする」というミッションを掲げ、モバイルスポーツメディアの確立を目指す。

スポーツのソーシャルゲームユーザー数でNo.1の会社

坂上 株式会社モブキャストさんの事業の中身と、どこが、なぜNo.1なのかを教えてください。

 我々は、モブキャストというプラットフォーム上で、スポーツ系のソーシャルゲームやそのほか一般的なスポーツ系コンテンツを販売している会社です。主なターゲットは20代、30代の社会人男性です。No.1なのは、スポーツのソーシャルゲームを利用するユーザーをここまで大きく抱えているところです。この点はNo.1であり、オンリーワンでもあります。

坂上 簡単にいえば、SNSのプラットフォーム事業ということですか?

 そうですね。ゲームについてのコミュニケーションが取りやすいようなSNSを準備しているプラットフォームです。ただ、他社のようにプラットフォームがあってSNSがあり、その上にゲームを置いているのではありません。まずゲームがあって、それについて語りたい人のためのコーナーを後から作っていったような会社なので、あまり自分たちが「SNS運営会社だ」という意識は強くないですね。