天皇陛下は 明智光秀の子孫今上陛下は3つのルートで明智光秀の子孫になる。写真は明智光秀の娘・ガラシャと細川忠興像(京都・勝竜寺城公園) Photo:PIXTA

天皇陛下は
明智光秀の子孫

 NHK大河ドラマ「どうする家康」では茶々と寧々と家康の側室・阿茶など女の戦いがさく裂してなかなかの迫力だった。だが、戦国史も女系に着目すると、茶々・初(京極高次夫人)・江(徳川秀忠夫人)という浅井三姉妹の子孫は見事に天下を取った。

 特に、江の娘・和子は後水尾天皇の中宮となり、その娘は明正天皇(東福門院)となった。もっともこの女帝は一生独身だったから子孫は残っていないのだが、実は現皇室も女系をたどっていくと織田信長や徳川家康の子孫にいくつものルートでつながるし、なんと豊臣家のDNAも残っているのである。

 そのあたりを、『家系図でわかる日本の上流階級』(清談社)などで紹介してきたが、今回は、織田・豊臣・徳川をはじめ、皇室がどんな戦国武将や歴史上の有名人のDNAを引き継いでいるのか解説したい。

 筆者がかつてネットメディアや前述の単行本に、今上陛下は明智光秀の子孫だと書いたら、旧宮家など皇室に縁のある人もあまりご存じないようだったし、中には「不敬」だなどと見当外れの文句を言ってきた人がいて驚いた。