アマゾンの最終ゴールは
「習慣化」にある

 そして最後の七番目の狙いが「アマゾンで買い物をする習慣を強化する」ことです。

 当然のことですが、アマゾンから見て一番おいしいお客さんは、もう何も考えずにいつもアマゾンで買い物をするお客様です。

 私は経済の専門家なのでインターネット通販で買うときは結構マニアックに比較しながら買う習慣があります。するとわかるのですが、いつもアマゾンで買うよりも、都度調べてお得なサイトを探した方が安くなることが多いものです。

 そのような経験から私はすぐに欲しい物はアマゾンかヨドバシ・ドット・コムで購入して翌々日までに手に入るようにしますし、じっくり待てる商品なら楽天市場かヤフーショッピングでどっさりとポイントをもらうようにしています。

 ただタイパを考えたらそのようなマニアックな買い方は人生の時間の無駄ともいえます。私の場合は仕事として常に、各社の価格動向を知っておきたいという別の目的があるのですが、もし私が普通に生活する一般人だとしたら面倒くさいのでアマゾン一択でもいいかなとも思います。

 アマゾンは検索も購入も購入後の追跡も返品も簡単にできるので、ことタイパだけを考えたらアマゾンを惰性で使い続けるというのはあり得る生き方だと私も思います。そのような習慣でアマゾンを使い続ける人を増やすためにも、年に何回かこうやってお祭りのようなセールを行って、お客さんに「めちゃくちゃ得をしたな」と喜んでもらうというのはアマゾンにとって究極の仕掛けなのです。