家族を役員にし、役員報酬を支給すると、なぜ税負担が減るのか。それは、世帯の中での所得が分散するからです。下の図をご覧ください。720万円の役員報酬を、

①夫のみが受け取る場合
②夫が600万円、妻が120万円受け取る場合

この2パターンで比較したものです。

「頭のいい社長」は給料をどう決めている? いきなり手取りを増やす「すごい方法」出典:『今日もガッチリ資産防衛――1円でも多く「会社と社長個人」にお金を残す方法』

 ①の年間手取りは約540万円ですが、夫婦で所得を分散した②の手取りは約575万円。1年で約35万円の手取りが増えることになります。

 配偶者を役員にするだけでも、かなりの効果があることがわかりますね。

(本原稿は『今日もガッチリ資産防衛――1円でも多く「会社と社長個人」にお金を残す方法』から一部抜粋、追加加筆したものです)