今回調達した資金をもとに開発体制を増強し、MicoCloudのさらなる機能拡充やEC特化の新規プロダクト開発に注力するほか、セールスやマーケティングへの投資、CxOクラスやマネージャークラスの採用を強化していくという。

ビデオメッセージで顧客対応を効率化する「Quden」提供のジパンクが5000万円の資金調達

コロナ禍でリモートワークが促進された2020年7月ごろ、米Evernoteの創業者であるフィル・リービン氏がZoom、Google Meet、YouTubeなどの動画システムで使える背景やエフェクト追加アプリ「mmhmm」を発表したのを覚えているだろうか。

ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議におけるビデオコミュニケーションをより伝わりやすく、より魅力的にする目的で開発された同アプリは、オンライン会議を退屈に感じている人も多かったことから、瞬く間に注目を集めた。

そんなmmhmmと似たようなコンセプトのもと、オンラインにおける話者の映像とPC画面を自由に組み合わせた動画を簡単に作成・共有できるサービス「Quden(クデン)」を提供しているのが、ジパンクだ。

Qudenは、テクニカルサポートや自社サービスの機能説明といったカスタマーサクセス業務に活用することで、顧客対応の効率化や顧客満足度の改善に役立てることができる。また、社内トレーニング用動画コンテンツや業務フィードバックに用いることで、繰り返し発生する定型業務やビデオ会議の削減、組織の生産性を向上することも可能だ。

 

Qudenは2021年9月にベータ版として提供を開始し、2022年2月からフリープラン、機能を拡張したチームプラン(年払いは月額750円、月払いは月額950円)を加えて正式リリースされた。今後、プロダクト開発体制を強化するためにジパンクは2月7日、One Capitalから総額5000万円の資金調達を実施した。

コロナ禍で時間や場所に制約のない働き方が求められるようになり、オンラインでコミュニケーションを取る機会は引き続き増えていくだろう。そうした中、Qudenは効率的にコミュニケーションをとる方法として、企業から重宝されそうだ。

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100kg級小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用を行うQPS研究所は2月8日、2021年12月9日に公表されたシリーズBラウンド ファーストクローズに続き、スパークス・アセット・マネジメント、SMBC日興証券、みずほキャピタル、山口キャピタル、大分ベンチャーキャピタルを引受先とする第三者割当増資により、新たに約10.5億円の資金調達を実施した。ファーストクローズの38.5億円とあわせ、シリーズBラウンドでの調達資金は総額49億円となった。