2009年に音楽ストリーミングサービスとしてローンチし、今ではポッドキャストも配信するなど、より総合的な“オーディオプラットフォーム”へと成長を遂げたSpotify。日本でもCMの放映に合わせて独占コンテンツの獲得に注力しており、配信者に独占契約を持ちかけていると業界関係者は言う。だが、独自のコンテンツが批判にさらされた今、同社にはプラットフォームとしてだけでなく、パブリッシャーとしての自覚も求められている。

前述したSpotify社内のミーティングでCEOのエク氏は「当社が大胆な野心を達成するために前進するには、我々の多くが誇りに思えないようなコンテンツがSpotifyで公開されることになる」「我々が強く反対したり、怒ったり、悲しんだりする意見やアイデア、信念も配信されるだろう」などとも語っていたという。今後も独自コンテンツの内容について責任を持たないというのであれば、退会するユーザーも出てくるだろう。筆者は退会したユーザーの1人だ。