「1家に1台、ロボットがある世界」を目指して
マンダンテクノロジーは2020年に設立したベンチャー企業。「1家に1台、ロボットがある世界。」をビジョンに掲げ、家庭や教育のシーンに焦点を当てながら、AI技術を使ったロボット製品を開発することで、人々の生活をより良いものにすることを目指している。
新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが急速に普及し、自宅で過ごす時間が増えた今の時代において、その時間を有効かつスキルアップに生かせるよう提案したのが、Mini Pupperだ。
![PS4付属のコントローラーとペアリングして操作することもできる](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/-/img_25aa3df3266eccfe04674d26a860bbdf460075.jpg)
ロボット市場において、四足歩行ロボットは車輪付きロボットなどと比べて、人が入れないような複雑な地形や狭い空間でも移動が可能になるため、幅広いシーンでの活躍が見込まれる。また、情報革命の流れの中で、AIの普及はこれからの生産、生活、サービス、人との関わり方に大きな影響を与えるはずだと考えている。
AIを活用したロボットや機械は、人々が事前にプログラミングしたあらゆる作業やタスクを遂行してくれる。これは将来、私たちの社会や生活の前提になっていくだろう。
このように、AIとプログラミングは切っても切れない関係にあり、未来の社会を支える人材育成の観点からも、今後どのようなプログラミング教育を行うかが、明日のAI発展に大きく影響してくると考えている。だからこそ、誰もが気軽にプログラミングやAIを学べるロボットとしてMini Pupperを市場へ投入した。
四足歩行ロボットを「特殊な物」から「身近に楽しめる物」に
開発のきっかけとなったのは、スタンフォード大学の学生グループ・Stanford Student Roboticsでネイサン・カウ氏が中心となって開発した四足ロボット「Stanford Pupper」の販売代理店として、2020年にマンダンテクノロジーが全世界に向けて数百台販売した経験にある。この販売を経て、世界中の多くの有名大学や個人の愛好家からフィードバックを受け、世間のニーズを深く理解していった。
しかし、これまでの四足歩行ロボットは、あくまで一部の大企業や研究機関などが扱える「特殊な物」であり、高度な技術が必要、かつ高価な物だった。
そこでマンダンテクノロジーが主導しながら、Stanford Pupper創設者のカウ氏を含む世界中の愛好家とともに、高度な技術を一般に公開した。さらに価格もなるべく抑えた状態で、多くの人に四足歩行ロボットの技術や製品を簡単に楽しんでもらいたい、との強い想いを込めて、Mini Pupperを開発することにした。