多様なチームメンバーをつないで協業・共創を促す「Beatrust」

Beatrust
 

労働人口減少への対応やイノベーション創出などが求められる企業にとって、多様な従業員を確保し、活用することは、今や経営戦略上の重要事項だ。2020年3月、Google出身の原邦雄氏、久米雅人氏によって設立されたBeatrust(ビートラスト)は、個人の経験やスキルを可視化して、多様化するチームの協業・共創を活性化する検索プラットフォーム「Beatrust」を展開している。

Beatrustでは各メンバーの業務内容、スキル、経験、経歴といった情報や、連絡先をプロフィールページに一元化。それぞれの特技やスキル、趣味、背景などの情報を、互いにタグで追加して評価し合う機能も持つ。これらのプロフィール情報と、ニーズに合致するメンバーを探すための高速な検索機能との組み合わせにより、枠組みを超えてチームメンバーを見つけて協業・共創できるよう、サポートする。

Beatrust代表取締役CEOの原邦雄氏
Beatrust代表取締役CEOの原邦雄氏

Beatrust代表取締役CEOの原邦雄氏は、次のようにコメントしている。

「企業の社員の皆さまがより自律的に、ワクワクを感じながら働いていただくためのデファクト・スタンダードなツールになっていきたいと思っています。さらにその先には企業同士、そして個人同士が企業の枠、国境をも超えて自由につながりあえるような協業プラットフォームを作っていきたいです。よろしくお願いいたします!」

Beatrustは2020年8月、シードラウンドで総額約3億円の資金調達を発表している。

へその緒の細胞から難治疾患治療に挑む「ヒューマンライフコード」

ヒューマンライフコード
 

2017年4月設立のヒューマンライフコードは、確立した治療法がいまだ見つかっていない難治疾患に焦点を当て、臍帯(さいたい、へその緒のこと)由来の細胞を活用した細胞医薬品を開発する医療スタートアップだ。

直近では3月に、造血幹細胞移植後の合併症に対し、臍帯由来の「間葉系細胞」を用いた治療薬の治験届を提出・受理され、第2相の臨床試験実施を進めるところだ。

治験の対象となる造血幹細胞移植後の非感染性肺合併症は、現在も有効な治療の手段がないため致死率が高い。また患者数が世界でも3500名ほどの希少・難治性疾患である。治験では、標準治療のステロイド治療では回復がみられない「特発性肺炎症候群」に対して、同社が開発する細胞医薬品を点滴で投与。過活動な免疫や過剰な炎症を抑制すると同時に、炎症や損傷を起こした肺組織の修復を促すことを目指す。

ヒューマンライフコード創業者 兼 代表取締役社長の原田雅充氏
ヒューマンライフコード創業者 兼 代表取締役社長の原田雅充氏

ヒューマンライフコード創業者 兼 代表取締役社長の原田雅充氏からは、以下のコメントが寄せられている。