クリエイター文脈かどうかという話はありますが、「Patreon」(アーティストやクリエイター向けのクラウドファンディングプラットフォーム)や、その前の「Shopify」(ECサイト作成サービス)などはありましたね。ただ、今のフィジカルな世界、リアルな世界で考えると、たとえばクレジットカードは基本的に(決済手数料が)3%ぐらいです。3%にしている理由はやっぱり、めちゃくちゃ高くしてしまうと誰も使わなくなるから。また低いからこそ、いろんな方が使ってくれて、それで経済圏がどんどん大きくなっているわけです。

クリエイターエコノミーの、クリエイター向けサービスを提供している皆さんに関しては、よりエコノミーを拡大させるかどうかというところを考えるべきなのかなと思います。

──クリエイターの力が着実に上がってきているし、それを買うファンも付いてきています。今回の勉強会をやるにあたって、日本版クリエイターエコノミーカオスマップ的なものを作ってみたのですが、たくさんあるんですよね。特に、この1、2年で大変増えています。やっぱり、クリエイターエコノミーのトレンドを考えることは、すごく大事な気がしてきますね。深堀りは後ほどさせていただきたいと思います。

 

 

(後編に続く)

宮武徹郎氏(Off Topic 代表取締役)
 

宮武徹郎氏(Off Topic 代表取締役)
USバブソン大学卒。2014年に新卒でデジタルガレージに入社し、ベンチャー投資育成チームに配属。主に北米のスタートアップ企業への投資に従事。2020年に独立してクリエイターと世界、テクノロジーと社会を結びつけ、カルチャーモーメントを生み出すメディアブランド・コミュニティカンパニー「Off Topic」を立ち上げる。
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