情報管理ツール「Notion」が次世代カレンダーサービス「Cron」を買収

多機能な情報管理ツールNotionを展開する米サンフランシスコのスタートアップ、Notion Labs。同社は6月10日、カレンダーサービス「Cron」を買収したと発表した。

2020年設立のCronは米名門アクセラレーター・Y Combinator出身のスタートアップ。提供するカレンダーサービスのCronはまだ一般公開されていないため、まだその詳細については謎が多い。だが、優れた性能や操作性がデモ版を利用するユーザーから評価され、新サービスやアプリを紹介するウェブサイト・Product Huntによって「Productivity App of the Year(今年の生産性向上アプリ)」に選ばれている。

今後の方針に関する詳細は明かされていないが、公式ブログには「Notionはあなたの生活や仕事を整理整頓する場所。Cronはあなたのスケジュールを管理する場所。Cronの従業員はNotion Labsにジョインしますが、NotionとCronではビジョンやブランドを共有しながらも、別々のサービスとして進んでいきます」と綴られている。

Notion Labsでは2021年9月にも、ビジネス版のIFTTTともいえるサービスの「automate.io」を買収。同社の買収戦略については、CEOのアイバン・ザオ氏が筆者の独占取材で説明している。

ブレア元首相の息子が率いるMultiverseや、EC事業者を支援するスウェーデンの「Juni」が大型調達

アプレンティスシップの「Multiverse」が2億2000万ドルの資金調達

イギリスのトニー・ブレア元首相の息子であるユアン・ブレア氏がCEOを務めるスタートアップのMultiverseは6月8日、2億2000万ドル(約294億円)の資金調達を発表。ラウンドはシリーズDで、Lightspeed Venture PartnersやGeneral Catalystといった米名門ベンチャーキャピタル(VC)がラウンドをリードした。

2016年に設立されたMultiverseでは、企業が候補者を見習いとして雇い、実践的な職業経験を積ませる教育制度「アプレンティスシップ」のプラットフォームを展開。GoogleやFacebookといった大手IT企業も、Multiverseを活用して、アプレンティスシップ制度により求職者受け入れている。

EC事業者を支援する「Juni」が2億600万ドルの資金調達

EC事業者の収支管理を支援する「Juni」は2億600万ドル(約276億円)の資金調達を実施。米テックメディア・TechCrunchが6月9日に報じた

Juniは2020年にスウェーデンで設立したスタートアップだ。今回のラウンドはシリーズBで、EQT Ventures、Felix Capital、Cherry VenturesといったヨーロッパのVCが出資を引き受けた。