有料DLCのようなダウンロード専売ソフトはパッケージが作られないため、店頭に並べられたパッケージで発売を知らせるという告知方法が使えない。しかしダウンロードカードがセブン-イレブンやローソンなどのコンビニに並べば、その告知効果は計り知れない。
コンビニ店舗側も販売スペースをほとんど取らないダウンロードカードは邪魔な存在ではない。しかもレジを通した瞬間にアクティベーション(有効化)されるタイプのデジタル金券なので、不良在庫化するリスクもない。それでいて売れればコンビニの売上高に貢献してくれる高額商品なので、メーカー側も販売店側もWin-Winな関係になっている。
![Nintendo Switch用『サンブレイク』のダウンロードカード。Nintendo Switch版は赤、Steam版は青とデザインを変えている](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/9/b/-/img_9bee488dbbd13cfe1e8e9bdae59cb3fe714858.jpg)
サンブレイク発売後、Nintendo Switch用ソフトの発売予定を見てみると、9月9日に控えている『スプラトゥーン3』と、11月18日に発売する『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』以外は、同格のメガヒットタイトルは見当たらない。サンブレイクの無料アップデートは秋と冬、2023年の最低3回は行われる予告がされており、2022年下半期のゲームに関する話題は、サンブレイクの話題であふれそうだ。
カプコンが進めている、Stem版に軸足を移していく新戦略は今後、世界中のソフトメーカーが次々と追従していくモデルケースとなっていくに違いない。