2019年に空飛ぶクルマの有人飛行に成功し、現在は2025年の関西・大阪万博開催時に、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指し、2人乗り機体「SkyDrive式SD-05型機」の開発に取り組んでいる。

その開発を加速させるための資金として、同社は9月26日に三菱UFJ銀行や関西電力、損害保険ジャパンなど13社を引受先とした第三者割当増資および銀行融資により、シリーズCラウンドで総額96億円の資金調達を実施したことを発表した。今回の調達した資金よって事業基盤、経営基盤を強化し、空飛ぶクルマの機体開発や事業推進に力を入れていく予定だという。

空の移動にかかわる事業で期待されている企業は、SkyDriveに限らない。空飛ぶクルマなどエアモビリティのメンテナンス・修理をするめのインフラ施設「Vertiport(バーティポート)」の開発を手がけるSKYSCAPEは9月27日、DRONE FUNDから資金調達したことを発表している。金額は非公表。その発表に併せて、社名をドローネクストからSKYSCAPEに変更している。

2022年6月には、空飛ぶクルマの開発を手がける国内企業・テトラ・アビエーションが4.5億円の資金調達を発表。同社は関西・大阪万博での飛行など2拠点間移動サービスを行うための機体をリリースする予定だという。海外ではKitty Hawkが事業終了を発表した一方、日本では関西・大阪万博での実用化を目指し、開発競争が激しくなっている。

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