新型コロナウイルスによる感染拡大はさまざまな領域のオンライン化を加速させた。「教育」もその例外ではない。学校の授業のオンライン化だけでなく、学習塾などがオンライン授業に取り組む例も増えた。
オンライン教育サービスを手掛けるIT企業もリモート学習ニーズに応える形で事業を拡大させている。たとえばリクルートマーケティングパートナーズが展開する「スタディサプリ」の有料会員数は、6月末時点(2021年3月期第1四半期)で前年同期比89%増となる140万人を突破した。
2019年6月創業のGo Visionsも大きく分類するとオンライン教育関連のスタートアップの1社になるが、同社が取り組むのは学校や学習塾が扱ってきた国語算数理科社会といった「認知能力」に関わるものではなく、創造性や好奇心などの「非認知能力」をオンライン上で育む仕組み作りだ。
Go Visionsが2021年1月に正式ローンチを予定している「SOZOW(ソーゾウ)」のコンセプトは「好奇心が未来をつくるオンラインテーマパーク」。小中学生を対象とした、さまざまなアクティビティにオンライン上で参加できる月額制のサービスだ。
ユーザーはゲームプログラミングやYouTuber、起業家などのアクティビティから好きなものを“習い事感覚”で選ぶ。各アクティビティはZoomを活用したインタラクティブなライブ配信が中心。一方的に授業を受ける形式ではなく、対話やクイズを積極的に取り入れ、制作や発表の機会も用意されている。