セキュリティエンジニアに限らず、プロダクトの開発に携わるすべての開発者がセキュリティ知識を習得する──。そんな流れが国内外で徐々に加速しつつある。
特に海外ではエンジニア向けに「セキュアコーディングのトレーニングサービス」を提供するスタートアップが事業を拡大中だ。Secure Code Warrior、Immersive Labs、RangeForceなど累計で数十億円規模の資金を調達する企業が続々と生まれ、新たなニーズに応えている。
背景にはアプリケーションの普及と開発スタイルの変化が大きく影響している。
今や財布やカギ、自動車などさまざまなモノがインターネットと接続されている時代だ。人々の生活において便利なソフトウェアやアプリケーションへの依存度が高まるほど、その脆弱性が放置されることのリスクも大きくなる。
特にフィンテックやヘルステック領域のサービスはお金や身体情報といったセンシティブな情報を扱う。そのような企業にとってはなおさらセキュリティ対策は欠かせない。