そうですね、基本つながっています。また、社外の人にアポイントをとりたいときにも活用できます。会ったことのない人でもお互いにLinkedInのプロフィールを見られるので、どのような相手か想像がつきやすくスムーズにコミュニケーションがとれるんです。

ad:tech tokyoに登壇する古市氏
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──複数のSNSアカウントを運用する上で、気をつけていることはありますか。

TwitterとFacebookとLinkedInで、投稿内容や文章の書き方などは変えていますが、自分のキャラクターは統一しています。私自身も仕事でお付き合いする方のSNSはチェックしますし、実名でやっている以上はやはり「見られている」ことを前提として発信することが大事だなと。見られたくない場合は、名前を伏せて完全にクローズドでやったほうがいいと思います。

──過去にプライベートで匿名でやっていたアカウントをそのままビジネス用の実名アカウントに変えてしまうのは危険ですよね。過去の投稿が自分のブランディングに役立たないなら、アカウントをつくり直したほうがいい。

そう思います。いまはコロナでリアルに人と会えなくて、オンライン上の接触時間が増えていますよね。オンラインはやっぱり便利だから、コロナが収まってもオンライン中心の感覚って消えないと思うんです。だったらむしろ今のうちにアカウントを整理しておいたほうがいいかもしれないですね。

履歴書を整えるような感覚でSNSアカウントを整える

──Twitterなどに力を入れる前にnoteを始められたというのが少し意外でした。

コロナ下での想いというものをきちんと文章に残したいと思ったんです。以前はFacebookに長文を投稿したりもしていましたが、FacebookはTLがすぐ流れてしまうし、Facebookの中でしかシェアされないので、あまり広くは読んでもらえないんですよね。noteで書いた記事はリンクを送れば読んでもらえるので、お客様にもお知らせしたりしています。SNSのプロフィールには自分の細かい主張などは載せきれないので、自分のスタンスを示す上でもnoteは役立っています。

また、noteの記事を何本か書いていると、エゴサーチをしたときに上位にnote記事がヒットするのもいいですね。自分の意思ではない内容が上位にくるよりも、自分がつくった記事が上がってきたほうがいいなと。

──ビジネスをされている方はエゴサーチも気にしたほうがいいですよね。

そうですね。ビジネスで使う場合はやはり全アカウントを実名にしたほうがいいと思います。検索でヒットするし、見つけてもらいやすくなりますから。