自社の開発力を正しく把握できていなければ、四半期でローンチできるものを正確に導き出すのは困難だ。少なくとも10〜12週間ほど時間をかければ、自分たちの処理能力を掴むことができるだろう。

PMF達成後(シリーズA以降)に大きな資金調達を行い、人的リソースが増えたタイミングでケイデンス経営を本格始動できるよう、PMF前の期間はケイデンス経営の“予行演習”にあてるのもよい。

ケイデンス経営を取り入れれば、各事業部が自然と連携し合って、個人・チーム・会社の目標を同時に達成しようとする仕組みを作ることができる。

四半期ごとのイベントがリズムとなり、顧客からのフィードバックループも速くなり、良いプロダクト・機能へと進化するスピードも上がることが期待できる。会社にとっても顧客にとってもメリットのある経営手法をぜひ試してみてほしい。