また、デジタルギフトのECにも注目しています。gifteeやLINEギフトが伸びているのを見ると、こちらもコロナで成長した新しい流れとして注目がされるのではないでしょうか。

松本龍祐氏 / カンカク代表取締役

  • 2021年の振り返り

オンライン飲み会の広がりのような、「コロナ禍をどう乗り切るか」という一時的なブームから、家飲みの定着やアウトドア活動、地方移住など、人々の志向の変化が本格的に進んだのではないかと思います。その結果、これまでの都心一極集中やトレンド集中型から、地方への分散や家族を中心とした小規模なコミュニティへの回帰と、オンライン上で新たな都市を構築していくようなメタバースの流れが同時に起きているのが、とても興味深い出来事でした。

  • 2022年のトレンド予測

ポスト都市化・分散化がどこまで進むか、という点に注目をしています。コロナ禍での移動制限をきっかけに、ライフスタイルや趣味の多様化が進みました。今後はそこから派生する形で居住への考え方も大きく変化するでしょう。そして、もう少し長いスパンで考えると、自動運転技術の発達によって「良い土地・場所」という概念も変わっていくと思います。

多拠点生活プラットフォームの「ADDress」や、“現代版のタイムシェア”とも言える「NOT A HOTEL」などのような、「住む」「暮らす」に変化をもたらすサービスがこれからさらに増えていきそうです。また、ど真ん中で住宅のDXに取り組んでいる「HOMMA」も楽しみで、住んでみたいです。投資視点でも相対的に不動産が注目されるケースが来年以降増えていくのではないかな、と考えています。