ひろゆき氏（撮影：榊智朗）
「あなたをダマそうとしてくる人を見分けよう」
そう語るのは、SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、日本中で大ブレイクを巻き起こした、ひろゆき氏。「シンプルな考え方を知れてラクになった」「目からウロコが落ちまくった」と話題を巻き起こした彼の著書『１％の努力』『99%はバイアス』では、「どうすれば影響力を持てるのか？」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか？」などをマジメに語っている。そんな彼に、この記事では、「人を見分ける方法」について聞いてみた。（構成／種岡 健）
あなたはダマされる人？
あなたは、人にダマされやすいでしょうか？
こういう聞き方をすると、「ダマされません！」と言い返されます。
でも、その自信がダマされやすさに繋がりかねないんですよね。
ということで、ダマしてくる人の特徴を紹介したいと思います。
嘘をつく人の口癖とは？
たとえば、「信じてはいけない経済評論家」について考えてみましょう。
いま、日本は不景気ですよね。
テレビや書籍で、経済評論家がさまざまな意見を言っています。
その中で特に怪しいのが、「こうすれば景気が良くなる！」ということを豪語している人です。
何か1つを変えただけで、景気が良くなるなんてことはあり得ません。
世の中は、さまざまな要因は複雑に絡み合っている。そのせいで景気が悪くなっているわけです。
しかし、嘘をつく人は、もっともらしいデータを引っ張ってきて、「ここを変えればいい」ということを言い出すのです。
「バイアス」に気づこう
「国債を発行すればいい」
「通貨をいじればいい」
など、たった1つの手段で物事を語るような経済評論家は、まず怪しいと思っていい。
それなのに、多くの人がそれを信じ込んでしまうのは「バイアス」が潜んでいるからです。
私たちの脳は、「原因が1つだ」ということを思い込みやすいです。
「〇〇を食べたからガンになった」
「〇〇を勉強したから東大に受かった」
「〇〇があったから仕事がうまくいった」
というように、1つだけを特定しようとしてしまいます。
その誘惑に打ち勝つようにしましょう。
ダマされないためには、「1つしかない」という言葉を信じないこと。
世の中がそんなにシンプルでないことを認めることが大事です。
（本稿は、『1％の努力』の著者・ひろゆき氏へのインタビューをもとに構成したものです。）
本名：西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。自身のYouTubeチャンネルの登録者数は160万人を突破。生配信の「切り抜き動画」が話題になり、ひと月の総再生回数は3億回を超えた。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『１％の努力』『99%はバイアス』（ダイヤモンド社）がある。
