「とっさの質問にうまく答えられない」「『で、結局、何が言いたいの?』と言われる」「話し方やプレゼンの本を読んでも上達しない」……。そんな悩みを持つ方は、言語化の3要素である「語彙力」「具体化力」「伝達力」どれかが欠けていると指摘するのは、文章や話し方の専門家であり言語化のプロである山口拓朗氏。本連載では、山口氏による話題の最新刊「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化大全」の中から、知っているだけで「言語化」が見違えるほど上達するコツをご紹介していきます。
ぴったりの言葉を思いつかないときにも使える
アウトプットの効率と生産性を高めるために、ChatGPTを利用する人が増えてきています。例として、自らの文章をChatGPTに作成してもらうという方法があります。
しかし、私はChatGPTをアウトプットだけでなく、インプットの手段としてもおすすめしています。
たとえば、知らない言葉を調べる際にChatGPTはとても便利。「〇〇の意味を教えて」と入力すればすぐに表示されます。
また、ぴったり当てはまる言葉が見つからないようなときでも、イメージに近い言葉を入れて「△△の類語を教えて」と入力すれば、即座に類語のリストが表示されますし、その中でわからない言葉があれば、「この□□について詳しく教えて」と、さらに深掘りすることもできます。
しかしながら、ChatGPTが提供する回答の中には誤情報や不正確な情報も含まれることがあるので、その点は注意が必要です。
広く認知されている一般知識は比較的正確ですが、特定の専門分野や、特定の人・事柄などでは、正確性を欠いた情報を提供することもあります。
したがって、差し出された回答を盲信せず、自ら情報の正誤を確認することが肝心です。このプロセスを踏むことによって、より質の高いインプットが期待できます。
本書では、ChatGPTと対戦する「語彙力」強化のためのゲームなども載せています。
*本記事は、山口拓朗著「『うまく言葉にできない』がなくなる言語化大全」から、抜粋・編集してまとめたものです。