おつまみで太るメカニズム
太る原因は主に糖質です。お酒にも含まれていますが、食べ物に含まれている量ほどではありません。ですから、お酒だけなら基本的に太らないのです。問題は、おつまみに含まれる糖質。お酒を飲むより、糖質たっぷりのおつまみを食べるほうが、ずっと太りやすいのです。
糖質で太るメカニズムは、大量の糖質による血糖値の急上昇からスタートします。血糖値とは血液中に溶けている糖(ブドウ糖)の濃度のこと。食事で摂取した糖分は消化・吸収された後、血液にとり込まれます。空腹時の血糖値は通常70~100mg/dlくらいで、糖分を摂取すると必ずある程度上昇します。これが緩やかな上昇ならよいのですが、急激な上昇なら要注意。血糖値が高くなると、すい臓から「インスリン」という血糖値をコントロールするホルモンが分泌されます。インスリンは血液中のブドウ糖を肝臓や筋肉にとり込ませて血糖値を下げますが、同時に脂肪の合成も促します。急上昇した血糖値を下げようと大量のインスリンが分泌されれば、その分脂肪も増え、肝臓や体のあちこちに脂肪が蓄積されることになります。
とはいえ、糖質を避けて、おつまみを食べずにお酒ばかり飲めば、肝臓へ大きな負担がかかります。それよりも、糖質の少ないおつまみを選んだり、食べ方を工夫したりするほうが、賢明といえるでしょう。