アルゼンチンの急進的な無政府資本主義者であるハビエル・ミレイ大統領は、実は至って常識的な人物であることが明らかになるかもしれない。それは投資家にとって良いニュースでもあり悪いニュースでもある。  アルゼンチンの新政権は12日、ミレイ氏の就任後初となる経済対策を発表した。ルイス・カプト経済相は、通貨ペソの対ドル公式レートを約50%切り下げることに加え、エネルギー分野や交通機関に対する補助金縮小・公共事業の中止・地方への移転削減を通じて公共支出を大幅に圧縮する方針を示した。