悩むシニア女性写真はイメージです Photo:PIXTA

資産運用の重要性が叫ばれる昨今において、とりあえず投資を始めたという人も多いのではないだろうか。しかし、自分が何を目指すのかによって最適な投資手法は異なる。株式投資で資産2億円を築いた人気ブロガーが「老後2000万円問題」を題材にしながら、理想の人生を叶える投資のコツを解説する。※本稿は、斗比主閲子『ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円になった話』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

老後の備えかFIREか?
投資の目的を明確にしよう

 まず初めに、皆さんが投資をする目的は何でしょうか?

「え、投資をする目的?お金を増やしたいだけだけど……」という反応をする人が多いと思いますが、実はこの、投資の目的をちゃんと言葉にすることが投資の成否を決めるぐらい非常に重要なことになります。

 私は、20代の頃に「できるだけ早く経済的な自由を得ること」(今でいうFIRE)を目的に投資を始めました。とにかく早く仕事を辞めても一生暮らせるだけのお金が欲しかったので、転職をしたり資格手当を得て、短期間で収入を増やし支出を減らして貯蓄を増やし、節約と節税もしながら、貯蓄の大半を“利回りは高いけれど、元本を失う可能性の高い金融商品”に投資をしました。

 目的が、「できるだけ早く経済的な自由を得ること」でしたから、その実現のためにやれることをすべてやってきたわけです。

 では、例えば今40代の人が「なんとなく老後が心配だから」という理由で投資を始めた場合、私と同じことをするべきでしょうか。