健康保険証情報のひも付け誤りの件数
2023年3月、マイナンバーカードによる住民票のコンビニ交付で、他人の住民票が発行される問題が起きた。これを皮切りに、公金受取口座に他人名義の口座が登録されていたり、自分の健康保険証に他人の情報が登録されていたりと収拾がつかず、世間が騒然となった。
自分のマイナンバーに他人の情報がひも付いたという事実は、マイナンバー制度の信頼を根本から揺るがす問題だ。保険証廃止の撤回を求める声も上がり、政府はマイナンバー情報総点検本部を設置して信頼回復を約束した。
ただし、住民票誤交付は、ひも付けミスではなく、実はプログラムのミスが原因だった。また、口座誤登録は利用者が登録時にログアウトを忘れたことが主な原因であり、ひも付けミスは1167件(約0.002%)だ。この程度の割合は甘受すべきだろう。