質の高い人材を採用することが難しくなっている今、社員の働きやすい環境を作ることが企業の重要課題となっている。そんな中、上司と部下の関係性を円滑にするツールを作り出した日本発のスタートアップ・KAKEAIが注目されている。悩める上司を救うAIツールの実態とは。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)
リモートワーク、副業解禁などにより働き方が多様化し、企業が優秀な人材を採用するのに努力が必要になっている。社員が自分の力を発揮できる環境を作ること、辞めさせないことは、企業にとって喫緊の課題だ。
特に米国では、従業員が働く上での体験のことを 「Employee Experience(従業員体験。以下、EX)」と呼び、EXを高めることが組織づくりの重要なミッションとなっている傾向にある。
例えば、宿泊施設・民宿のマッチングサービスを運営する米国のユニコーン企業Airbnb(エアビーアンドビー)では従業員の満足度を高めるEX専門部署を設け、社内制度の改革やカルチャーの醸成を進めている。
米国から注目される「日本のHRTech」
日本よりも一足先にEXの重要性に目を向けつつある米国で、注目されている日本のスタートアップがある。上司と部下の関係づくりを支援するツールを提供しているKAKEAI(カケアイ)企業だ。