「コストパフォーマンスよくカレーを食べてほしいと思っています。だから、キャッシュレス決済などのテクノロジーでコストを下げています。お客さんが自分で注文してくれるので、オペレーションも回しやすいし、2回目以降の注文は非常に簡単です。キャンペーンの告知などもしやすいのでリテンションも高められます」(西山氏)
オペレーションが楽になることで、店舗スタッフが顧客とのコミュニケーションをとる余裕もできる。筆者はグランドオープン直前、試験営業中の根津本店でカレーを注文したのだが、店頭にいたスタッフがカレーの作り方やスパイスの使い方などを楽しそうに説明してくれたのが印象的だった。
「最初は仲間内での『おいしいね』というものを追いかけてきました。ですが今は、魂を込めたビジネスとしてカレーをやっています。副業でもなく、本気。だからこその起業。そういうことこそが今は楽しいんです」
アプリやテクノロジーを駆使した、“カレー起業家”の挑戦は始まったばかりだ。
(ダイヤモンド編集部 副編集長 岩本有平)