どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年#37Photo:JIJI

三井不動産と住友不動産を今回は取り上げる。2社の中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#37では、5世代の年収と主要64社内のランクを初試算した。三井不動産は現役世代の中で、やはり就職氷河期世代が劣勢だった。一方、勝ち組となったのは35歳か55歳か。このほか専門家による5年後の平均年収予想も掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

堅調な不動産市況に潤う三井不と住友不
絶好調の2社で勝ち組になった世代は?

 国内の不動産市況は堅調だ。海外と比べて低い金利に円安の追い風もあり、国内外の機関投資家が不動産投資を拡大している。今回取り上げる三井不動産、住友不動産の2024年3月期の純利益は過去最高を更新する見込みだ。

 そんな総合不動産2社の中でそれぞれ、年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。

 2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。

 試算の結果、三井不動産は現役世代の中で、やはり就職氷河期世代が劣勢だった。一方、勝ち組となったのは35歳か55歳か。また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。