2023年夏の猛暑や経済の再開で業務用ビールが回復している。今回は大手酒類メーカーのアサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、サッポロホールディングスに加え、味の素、JTを取り上げる。5社の中で、それぞれ年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#33では、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクを初試算した。アサヒ、サッポロ、JTは若手が健闘したが、キリン、味の素は別の世代が勝ち組となった。このほか専門家による5年後の平均年収予想も掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
夏の猛暑や値上げで業績好調なビール会社!
大手3社に味の素、JT、それぞれの世代別年収は?
ビール大手3社の2023年1~9月期の決算は好調だ。23年夏の猛暑や経済の再開で業務用ビールが回復したことが追い風となり、アサヒグループホールディングス(HD)の売上高は同期間で初めて2兆円を超えた。事業利益も1996億円で過去最高を更新した。
家庭用ビールの値上げも浸透しており、キリンホールディングス(HD)、サッポロホールディングス(HD)も増収増益決算(事業利益ベース)である。
今回はビール大手3社に加え、味の素、JTを取り上げる。5社の中でそれぞれ、年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要64社内のランクの推移を初試算した。
2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本企業の中での序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。
アサヒグループHD、サッポロHD、JTは若手が健闘したが、キリンHD、味の素は別の世代が勝ち組となった。また、専門家による5年後の予測年収の試算も併せて掲載した。次ページで確認しよう。