「小1の壁」「小4の壁」「小5の壁」……(主に)共働き家庭には、さまざまな「壁」や困難が立ちはだかります。そのうちの一つが「どうやって子どもに学習習慣を付けさせるか」。今の小学生はたくさんの宿題を持ち帰ります。「毎日宿題を見るのが大変」「手が回らない」「子どもにやれと言ってもやらない」とお悩みのパパ・ママもいるのではないでしょうか。この記事では、共働き家庭への取材や体験談をもとに、親が小学生の宿題を見るときのコツや工夫などを解説します。(アステル たなかさき)
今や7割以上が共働き家庭
子どもが小学校に上がると「宿題」という難問が
「マイナビライフキャリア実態調査2023年版(ライフ編)」によると、16歳~64歳の家庭のうち、共働き家庭は73.6%。今や7割以上の家庭が共働きで、専業主婦家庭は少数派という結果でした。
共働き家庭では、帰宅してからお風呂や晩御飯の支度、次の日の準備など、やることが多く一瞬にして時間が過ぎていきます。それでなくても時間がない上に、子どもが小学1年生になるとガラリと生活が変わり、仕事と育児を両立する難易度が上がります。その一つが「宿題をする(やらせる)」。さらに高学年になると、反抗期が始まったり、「宿題キライ!」「やりたくない!」などと自ら宿題に取り組まなかったり、「宿題はないよ」などと子どもがうそをついたり……と悩む親も多いでしょう。
公文教育研究会のアンケートによれば、小学生の子どもを持つ母親の52.7%が「家庭学習に悩みがある」と答えています。
まず親がやらなければいけないことは、どんな宿題が出ているか確認・把握することです。子ども本人に聞くと、やりたくなくて隠す場合や、子ども自身がやらなければならない宿題を理解していない場合も。保護者会や、個人面談時に、先生にどんな宿題を出すのか聞いておくことも一つの手です。