ロングドライブでも
ストレスを感じさせない実力の持ち主

 再び高速にもどり、最寄りのICから目的地までは一般道を走る。到着時点での走行距離は379km、バッテリー残量は13%、走行可能距離は58kmと、ごく普通に走っても余裕を持って到着できた。高速道路の120km/h区間を走ると、ガクンと電費が落ちるBEVが少なくないところ、ID.4はそうでもないことが印象的だった。

VW・ID.4プロリアビュー仙台からの帰路は2022年モデルに試乗。走行時のバッテリーの減りは2023年モデル と感覚的には同等。常磐道の友部SAの70kWh急速充電器で充電し東京に戻った

 復路は2022年モデル。いろいろ立ち寄りながら東京を目指す。常磐道を南下し、出発から約200km走った小名浜で、名物のカニピラフを食す。バッテリー残量は53%。感触としては2023年モデルと減り方に大差はない。多少エコランすれば充電せずに目的地までたどりつけなくなかった気もするが、念のため友部SAで少し充電した。新電力の充電器なら70kWh超で充電されることを確認できた。

 優れたパッケージングや走行性能とともに、ID.4のProはロングドライブでもストレスを感じさせない実力の持ち主だと実感した。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/小林岳生)

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