傷をより早く治すためには、忍耐強く、自らに優しくし、肯定的な心の声を持ちましょう。恐怖やパニックに襲われても、さほど苦しんだり自分を責めたりしないよう、訓練できます。そうなれば、新しい人生を歩むための旅路をもっと楽しむことができるでしょう。何より、あなた自身の頑張りによって、人生をあるべき姿に戻せるのです。
立ち直るために頑張ったことを誇りに思ってください。あなたは称賛に値する人間です。
人生の修復のために「知る」「理解する」
毒家族の仕打ちに耐えてきた人は、混乱と虐待に満ちた自身の子供時代の現実について、できる限りの情報を得るべきです。
あなたは洗脳され、自分ではどうしようもないことについて、不確かな物事に振り回されてきました。何があなた自身の制御下にあるのかを知ることで、安心感を取り戻すことができるでしょう。家族を失ったことがなぜこれほどまでに辛く、心を揺るがすのか、それを知るのは極めて大切なことです。
自分自身に何が起こったのか理解できないうちは、人生を修復することはできません。
私はこの分野の専門家ですが、それだけでは自分の毒家族がどんな行動をとるか予想できませんでしたし、自分の経験について人に話したり、傷を抱えながら生きていくこともできなかったと思います。
自分と周りに嘘をついて、家族から受けた傷など何ともないし、そんなことに振り回されたりもしない、と言うこともできました。ですが、それは真実からはほど遠いのです。
私がどう思おうと、彼らは私の家族で、たとえ絶縁状態にあったとしても、彼らの行動を予想できていたとしても、彼らに残酷で意地悪なことをされると、心が痛むのです。
家族に傷つけられると、大人として傷つくのではありません。その家族の子供として、娘として、姉妹として、孫として、姪として、母親として、あるいは、いとことして、私は傷つきます。
周囲の無神経な言葉に傷口は開く…
周囲の人たちは、「家族がひどい人たちだということはもう十分知っているのだから、いい加減に乗り越えるべき」と言うかもしれませんが、彼らは無神経にも、あなたの経験、過去、そして現在を軽んじているのです。誰かにそう言われるだけで、傷口は開くのです。