「あの人なんであんなことを言ってきたんだろう」「この仕事、終わらなかったらどうしよう……」など、寝ようとするといろいろな考えが頭の中にわいてしまって眠れないことはないだろうか。そんな、早く眠りたいのに、グルグル思考が止まらない人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。多数の著作を持つ人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏の本作では、心理学的なアプローチによって、働きすぎている意識をストップし、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている本書。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して「眠くなる方法」を紹介する。(構成/照宮遼子)

【人気カウンセラーが教える】嫌な気分を一瞬で消す、「すごい方法」とは?Photo: Adobe Stock

唐突にやってくる不快な記憶

上司に怒られたことを引きずってしまう、同僚に言われた言葉が頭の中にずっと引っかかっている、など、日中に起きた不快な出来事のせいで眠れなくなることはないだろうか。

今回は、憂鬱な気分をずっと引きずってしまい、心地よい眠りにつけない人にぴったりな、「魔法の暗示フレーズ」を紹介する。

この「魔法の暗示フレーズ」は、人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏が長年の心理療法をもとに考案したものだ。

頭の中で唱えるだけで、心のおしゃべりが止まり、気持ちがラクになる催眠効果があるとのこと。

過去の嫌な記憶が蘇りやすい人、自分を責めやすい人は、ぜひ一度唱えてみてほしい。

嫌な気分に押しつぶされない「魔法の暗示フレーズ」

ちゃんと覚えていないといけないことは、すぐ忘れてしまうのに、過去の嫌な出来事は、いつまでたっても鮮明に記憶されていて、なかなか頭から離れないことがある。

そんな起きている間に体験した嫌な記憶を、眠りの中できれいに整理してく1れるのが、魔法の暗示フレーズ「花びら1枚1枚の価値」だ。

記憶が整理されるプロセスというのは、土の上に落ちた花びらのようなもの。

色鮮やかな花が時間と共に鮮やかさを失って、枯れていき、忘れ去られたように地面に落ちていく。

でも、その朽ち果てた花びらは養分となって、さらに美しい花を咲かせてくれる。

このフレーズを唱えると、そんなふうに「夢の中で地面に落ちた花びらは、また美しい花が咲くために必要不可欠なもの」というイメージがふくらみ、安眠できるのだ。