「あの人なんであんなことを言ってきたんだろう」「この仕事、終わらなかったらどうしよう……」など、寝ようとするといろいろな考えが頭の中にわいてしまって眠れないことはないだろうか。そんな、早く眠りたいのに、グルグル思考が止まらない人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。多数の著作を持つ人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏の本作では、心理学的なアプローチによって、働きすぎている意識をストップし、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている本書。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して「イライラを消す方法」を紹介する。(構成/照宮遼子)
「嫌な人」に振り回されなくなるには?
「なんなのあの人!」
「絶対、私のことを馬鹿にしている!」
思い出したくもないのに、他人の言動にイライラすることはないだろうか?
寝ようとしても日中のムカつく出来事が思い出される場合、嫌な出来事を忘れようとするよりも、「相手の行動をあえて詳細に思い出すほうが、嫌な気分から解放されて、寝つきもよくなる」と心理カウンセラーの大嶋信頼氏は言う。
「観察日記」を書くように、相手の行動をモニターしてみよう
相手の行動をどうやって思い出すのがいいのか?
ノートに書いてもいいし、頭の中でリストアップするだけでもいい。
ここでの重要なポイントが、「主観的」にならずに、「客観的」になること。
「落ち着きがない」「うるさい」などの主観的な表現をせずに、「何時何分に○○をした」など、あくまで客観的にモニターするのがポイントだ。
子どもの頃に書いた観察日記のように、苦手な人の「客観的な情報」だけを書いていくと、意識と無意識のバランスがうまく取れるようになる。
意識と無意識のバランスが取れると、無用な腹立たしさに振り回されることがなくなるのだ。