現在開発が進行中のバイワイヤステアリング仕様のRZに試乗した。
ステアリングホイールとタイヤを物理的に切り離す技術で、繋がっていないがゆえにステアリングギア比を自由自在に変更可能な夢のステアリングシステムである。
当初はステアリング操舵角が±150度だったが、より自然なフィーリングにするために操舵角を変更。操縦桿を彷彿とさせるヨーク型ステアリングも合わせて最適化されている。
ステアリングギア比は速度に応じて可変される。だが繋がりが自然で滑らかなので、違和感はまったくない。微舵のコントロールが難しそうだと思われがちだが、実際は従来型のステアリングよりも繊細なコントロールが可能である。その一方で、車庫入れ時などはコツが必要となる。ただし2~3回も試せば慣れるレベル。
操舵角が増えたことで従来型ステアリングに近い操作感になり、バイワイヤステアリングならではの個性が若干薄れてしまったのは残念な気がした。
だが、それよりも早く発売してほしい!
(CAR and DRIVER編集部 報告/山本シンヤ 写真/山上博也+LEXUS)