大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』より、エントリーシートの攻略法を紹介する。

絶対内定Photo: Adobe Stock

ESは全体戦略でバランスをとる

 落とされるESでよくみられる特徴に、バランスの悪さが挙げられる。ここで言うバランスとは、文章量ではなく各設問に記入する内容のことだ。これを意識して書いているかどうかで大きな差がつく。
 ESは書けることや書きたいことを書けばいいわけではない。すべての項目を記入したときに、それを読んだ人にどんな人物が浮き上がってくるか、が重要だ。

・「個人プレー」のエピソードだけでなく「チームプレー」のことも書かれているか
・「行動した」話だけでなく「考えたこと」も書かれているか
・「成功体験」だけでなく「失敗体験(と、それを乗り越えた経験)」も書かれているか

「学生時代に最も力を入れたこと」が個人プレーの人は、他の設問ではゼミでチームプレーをしたことを書くなど、各項目のバランスをとるのだ。

 特にがんばったことが「個人プレー」の人は注意しよう。

 勉強、資格取得、研究、個人競技のスポーツをしていた人でも、過去を振り返れば、チームプレー経験はあるはずだ。勉強会や、合同練習、練習メニューの相談や、研究の助け合いなどはなかったか。思い出してみよう。ES全体で自分のことを最大限伝える戦略が必要なのだ。

バランスのとり方の例

一人で(マラソン) ←→ みんなで(バレーボール)
成功体験 ←→ 失敗体験
勉強(ゼミ、研究) ←→ 課外活動(ボランティア、留学)
インドア(読書) ←→ アウトドア(登山)
リーダー(とりまとめ役) ←→ フォロワー(サポート役)

(本稿は、『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』を抜粋、再構成したものです)