大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』より、エントリーシートの攻略法を紹介する。
社会人訪問で志望動機を完成させる
ぜひとも社会人訪問をしてほしい。そこで働く人の生の声はやはり一番参考になる。また、社会人訪問して聞いた話は、きみ「だけ」が聞いた話になる。その内容をもとに志望動機を完成させれば、他の学生が語る志望動機と差別化を図れる。
社会人訪問の際、許される限り、志望動機を聞いてもらおう。厳しめにアドバイスしてもらうのが大切だ。考えの甘さや、知っておくべき情報、見えていない点を、ズバズバ言ってもらおう。採用担当者も同じ点できみの志望動機の甘さに気づく。そして落とす。早めに聞いて対策をとろう。
その際に、注意点がある。きみが、その時点でベストと思える準備をして挑むことだ。
活躍している人であればあるほど忙しい。その合間を縫ってきみと会ってくれている。
もし、きみが中途半端な準備で挑んだのであれば、本気の指摘や回答は得られないだろう。
社会人訪問の質問例
・組織として目指していること(社内の人は、10年後のその企業をどう思っているか)
・企業(と業界)が抱える課題(短期、中期、長期の課題は何か)
・競合他社について(同じ業界の人から見ると、どう見えるか)
・具体的な仕事内容(ビジネスモデルのイメージと実際は合っているのか)
・そこで働く人々の雰囲気(どんな人が集まっているのか)
・企業の文化(意思決定時にどんなことを大切にしている企業なのか)
・直近のニュースをどう捉えているか(報道と実際に違いはあるのか)
これらの質問も、年代や役職によって、まったく違う回答をしてくる場合がある。
年齢や役職によって見ているポイントが違うのだ。若手は現場には詳しいが、組織の全体像は見えていないことが多い。逆に、管理職は役職が上になればなるほど、中長期的な組織の方向性が見えている可能性が高い。
重役の人と会うのはプレッシャーかもしれない。それでも、勇気を出して会いにいこう。自分の40年以上の人生を決める可能性がある、大事な会社選びなのだから。
(本稿は、『絶対内定2025 エントリーシート・履歴書』を抜粋、再構成したものです)