「百貨店のクオリティを7掛けで売りたい」という思いからスタートした良品計画。その商品力で対前年10%アップの好業績を維持している。衣・生・食の商品カテゴリすべて扱うSPA(製造小売業)としてNo.1の秘訣は何か?顧客に支持されるコンセプトと、若い女性を魅了し続けるその戦略を聞いた。

【会社概要】
株式会社良品計画
◎この会社のここがNo.1:生活雑貨を販売するSPA(製造小売)会社として圧倒的No.1
◎事業内容:無印良品を中心とした専門店事業の運営/卸売事業
◎設立:1989年
◎業績等:連結売上高1775億円、連結経常利益161億円、経常利益率9.1%、自己資本比率80.0%、従業員5407名(国内) 2048名(海外)
◎本社:東京都豊島区東池袋4-26-3
◎ホームページ:http://ryohin-keikaku.jp/

 

松井忠三会長(まつい・ただみつ)
株式会社良品計画代表取締役会長(兼)執行役員
1949年静岡県生まれ。73年、東京教育大学(現筑波大学)卒業後、西友ストアー(現西友)に入社。92年、良品計画に入社、93年取締役総務人事部長、94年取締役無印良品事業部長、2000年ムジ・ネット社長、2001年良品計画社長、2008年2月から現職。

“衣・生・食”の商品カテゴリすべてを扱うSPAでNo.1

――坂上
 株式会社良品計画さんの事業の中身と、どこが、なぜNo.1なのかを教えて頂きたいと思います。まずは事業内容からお願いします。

松井
 日本全国および海外に無印良品ブランドの店舗を展開し、おもに衣料品・生活雑貨・食料品――“衣・生・食”の商品カテゴリをすべて扱うSPA(製造小売業)としてNo.1です。他にはカフェ事業、キャンプ事業なども行なっています。

――坂上
 売上比率では、国内外、国内の地域別、それぞれどのくらいの割合になりますか?

松井
 国内と海外の比率はおよそ8:2になります。国内だけですと売上の6割は東日本です。残り3割が西日本、1割が九州と、人口区分にほぼ一致しています。

――坂上
 無印良品を利用されるお客様の数と、どんな層が来られるのかを教えてください。

松井
 来店されるお客様は年間で約7000万人、他にMUJI.netやキオスクがありますから、国内トータルで8000万人くらいです。層としては、無印良品のある程度のファンというか、「ゆるやかに無印良品が好き」だという人が多いですね。熱狂的ではないにせよ、無印良品のコンセプトにある程度共鳴して、一定のペースで足を運んでくださる、そんな方が主要なお客様になります。

――坂上
 リピートしてくれるというのが大きな特徴ですね。お客様の男女比、年齢層はどのくらいですか?

有楽町店の外観

松井
 およそ女性が8割、男性が2割です。年齢的に一番多いのは20代および30代で全体の55%ほどを占めていますが、40代以上と10代にも約4割いまして、一定のお客様が各年齢層にいらっしゃいます。